インドネシアと日本、鉄道分野の人材育成で新たな局面へ:特定技能(SSW)プログラムを強化

インドネシアと日本における鉄道分野の人材育成(HRD)協力が、新たな一歩を踏み出しました。2026年6月9日(火)、ジャカルタにおいて、インドネシア共和国運輸省の運輸人材開発局(BPSDMP)と一般社団法人日本鉄道技術サービス(JARTS)が、日本へのインドネシア人労働者派遣に向けた運輸セクターの人材育成協力の基盤となる覚書(MoU)を締結しました。

同日、JARTSはマディウン鉄道ポリテクニック(PPI Madiun)、ブカシ陸運技術専門大学(PTDI-STTD Bekasi)、およびトリサクティ交通物流大学(ITL Trisakti)との間でも、日本語研修の実施および鉄道分野の特定技能(SSW)プログラムの準備に関する協力協定(PKS)に調印しました。

合意された主な重点分野は以下の通りです:

  • 日本語研修の提供および奨学金制度
  • 鉄道技術能力の開発
  • 労働力需要に関する情報交換

今回のMoUおよび協力協定の締結は、すでに確かな成果を上げている鉄道分野の特定技能プログラムをさらに強化するものです。2025年のパイロットプログラムでは、25人の参加者のうち24人が試験に合格し、そのうち23人がすでに東日本地域の様々な鉄道会社で就業しています。

2026年には、日本の鉄道会社47社の求人需要に応えるため、113人の参加者が同プログラムに臨みました。そのうち98人(約87%)が見事に特定技能試験を合格し、2026年夏から就業を開始する予定です。また、JARTSは2026年秋より、PTDI-STTDブカシ、PPIマディウン、ITLトリサクティの最終学年の学生および卒業生約35〜40人を対象とした日本語研修プログラムも準備しています。

この協力関係の締結は、在日インドネシア共和国大使館(KBRI東京)の支援により実現した、JARTS、日本の国土交通省(MLIT)、およびJR東日本パーソナルサービス(JEPS)の代表団によるインドネシア訪問の一環として行われました。

駐日インドネシア大使のヌルマラ・カルティニ・シャフリル博士は、一連の活動全体を通じて、運輸および水産セクターにおけるインドネシアと日本の人材育成協力の機会がさらに拡大していることを強調しました。

カルティニ大使は、「JARTSとのMoUや協力協定から、SBSグループとの協力覚書(MoC)に至るまでの具体的な合意により、インドネシアの学生、訓練生、卒業生が特定技能(SSW)のルートを通じて、鉄道、陸上運輸、物流、そして水産分野で日本でのキャリアを築く大きなチャンスが開かれました。KBRI東京は、両国の政府、教育機関、ビジネス界の協力を促進する役割を今後も強化し、日本の産業界のニーズに合致した、有能で競争力のある人材の育成を支援してまいります」と述べました。

現在までに、20人の卒業生が東京バス、大阪バス、名鉄バス、富士急バス、広島交通などの日本の様々な運行会社でバス運転手として就業しているほか、15人の卒業生がトラック運転手や物流部門で活躍しています。また、約99人の就職内定者が現在、渡航に向けた準備を進めています。

物流セクターにおいては、2026年6月11日〜12日に、KBRI東京のギリ・トレスナ・プトラ・ムンガラン運輸アタッシェ代理が、日本のSBS(総合物流システム)グループ代表団の運輸人材開発局(BPSDMP)、PTDI-STTDブカシ、STPIチュルグへの訪問に同行しました。この訪問において、SBSはSTTDブカシとの間で協力覚書(MoC)を締結しました。SBSグループは、貨物輸送、倉庫、流通、国際フォワーディング、物流施設開発、さらには3PL・4PLサービスを手掛ける日本最大手の物流グループの一つです。

一方、水産・海洋セクターにおいては、2026年6月15日にKBRI東京の仲介により、宮崎県代表団が海洋水産省の水産教育開発センター(Pusdik KP)を訪問しました。この訪問は、宮崎県内の漁業分野における労働力需要について提案がなされた、宮崎県漁業協同組合連合会との前回の会合をフォローアップするものです。


Source https://www.kemlu.go.id/tokyo/berita/indonesia---jepang-tandatangani-mou-penguatan-kerja-sama-pengembangan-sdm-perkeretaapian-indonesiajepang?type=publication